ウッドデッキ-08 鋼製束様にご活躍いただく

はい、続きです。

鋼製束というのをご存知でしょうか。その名の通り、鋼鉄製の束です。一定範囲内で自由に高さを調節できる便利さがありまして、一般住宅の床下なんかでよく使われているみたいです。

http://www.what-myhome.net/10ko/kouseituka.htm

↑ 参考までにリンクです。

 

過去にウッドデッキを作った時には使ったことはありませんでした。前回紹介したサンドイッチ工法で十分楽に作れたからというのと、やっぱり強度とかに不安があったからです。

しかし、今回は使わざるを得ないかなぁという感じです。というのも……

↑ これは以前も使った写真ですが、地面の方をご注目ください。見ての通り、岩だらけです。しかも地面を掘ってもずーーーっと岩と石だらけです。ま、富士山の一部みたいな場所ですからね……。ですから、そもそも地面を平らにすることすら難しい! 全部をならして水平にとかやりたくないので、束を置く部分だけ砂利とモルタルで固めて沓石を置く予定です。こんなやり方だと、水平は出せますけど、高さをそろえるのは超大変で絶対やりたくありません!

あとですね、この写真でもわかる通り、既存のデッキには束って全然使われてないんです。今回解体した3m×3m程度の範囲で、周辺部の柱と一体になった束が3本に、独立してデッキ下に立てられていた束って、1本だけなんですよ! 1面は山荘の基礎と一体になっていましたが、それを2本と考えても6本だけ……

一般的なDIYでのウッドデッキ制作だと、600~750mmごとに1本束を立てますから、周辺部を含めると20~25本程度の束が立てられます。今回も25本程度で設計しています。

そうやって考えると、DIYの場合は、素人工事な分、強度の余裕を持たせて束を多く……っていうことなのかもしれないですね。

束の本数を過剰にして余裕を持たせているなら、束1本あたりの荷重も少ないだろうし、鋼製束で問題ないんじゃないだろうか? という考え方です。実際、ウッドデッキ用の鋼製束なんてのも売っているぐらいですから。

それに、単管パイプとクランプでウッドデッキの基礎を作る場合もあるのですが、クランプで保持することを思えば鋼製束のがうんと強度が出ますよね。だからきっと大丈夫!

それからもう一つ。

一般的に、鋼製束なんかを使う場合でも、外周部の「外から見える場所」は、見栄えをよくするために普通の木製束を立てる場合が多いみたいです。ただ、1本でも木製束にしてしまうと、その大引きの高さを自由に調整することはできないですよね。でも全部鋼製束なら大引き全体の高さ、傾斜なんかも自由に調整できます。このアドバンテージは大きい!

ですので……

1)基礎用米栂を大引きとして、束は鋼製束を使用。

2)すべて鋼製束とし、立ててから自由に高さを変えられるようにする。

以上の方針でいこうと思います。

一人での作業は本当に骨がおれますが、がんばりまっす!